血を吐いた時の見分け方|喀血と吐血の決定的な違いと受診基準

血を吐いた時の見分け方|喀血と吐血の決定的な違いと受診基準の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

一般的には口から血が出る現象を一括りに「吐血」と呼びがちですが、医学的には明確に区別されます。のどや気管、気管支、肺胞といった呼吸器系からの出血を咳とともに吐き出す現象が喀血(Hemoptysis)です。一方、食道、胃、十二指腸といった上部消化管からの出血を嘔吐とともに排出する現象を吐血(Hematemesis)と呼びます。

両者を見分ける最大の鍵は、「咳と一緒に出たか、嘔気(吐き気)と一緒に出たか」、そして「血液の色と性状」にあります。呼吸器からの出血は空気と混ざり合うため泡混じりの鮮紅色になりやすく、胃からの出血は胃酸(強酸)に触れて酸化されるため、黒褐色に変色したコーヒー残渣様(コーヒーの出がらし状)を呈するのが大きな特徴です。

鑑別項目喀血(かっけつ)吐血(とけつ)臨床上の着眼点出血部位気管、気管支、肺(呼吸器系)食道、胃、十二指腸(消化器系)呼吸器内科か消化器内科かの分岐点排出の様式咳や激しいむせ込みとともに喀出吐き気、嘔吐反射とともに嘔出前駆症状(胸部の違和感 vs 腹痛・悪心)血液の色調鮮紅色〜明るい赤色黒褐色〜暗赤色(大量時は鮮紅)胃酸によるヘマチン化(酸化変色)の有無混入物・性状空気の泡、痰が混じる(アルカリ性)食物残渣、胃液が混じる(酸性)気泡の有無とpH試験紙による酸塩基判定便への影響通常は変化なし(飲み込んだ場合を除く)タール便(黒色便)を伴いやすい消化管を血液が通過した痕跡の確認
阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。