ロードバイクのペダル外し方完全版!向きの覚え方と固着時の対処法
ペダルを取り外す際、最も多くの初心者が混乱するのが「右ペダルと左ペダルでネジの回転方向が逆である」という点です。右側(ドライブサイド=チェーン側)は一般的なボルトと同じ「正ネジ(順ネジ)」ですが、左側(ノンドライブサイド)には「逆ネジ(左ネジ)」が採用されています。
なぜこのような左右非対称の設計になっているのか。その理由は「走行中にペダルが勝手に緩んで脱落する事故を防ぐため」です。ペダリング時のクランク回転とベアリングにかかる力学的モーメント(機械工学における歳差運動・プリセッション現象)により、左ペダルに正ネジを使用すると走行中に自然と緩む方向へ力が働いてしまいます。安全を担保するために100年以上前から規格化された自転車工学の基本設計です。
現場のプロメカニックが推奨する最も直感的で間違いのない覚え方は、「外すときは左右どちらも車輪の後ろ側に向けてレンチを下ろす」というルールです。自転車の上から見た場合、クランクを水平にして工具をセットし、後輪側(バック方向)へ向かって体重をかければ、左右どちら側も自然と緩む方向にレンチが動きます。