ラプラスの悪魔はなぜ否定された?量子力学とカオスが暴いた未来の真実
Q1:ラプラスの悪魔を一言でわかりやすく言うと何ですか?
A1:宇宙にあるすべての粒子の位置と状態を完全に把握し、物理法則の計算によって「過去も未来も100%完璧に見通すことができる架空の超知性」のことです。19世紀初頭の古典物理学が目指した究極の理想形と言えます。
Q2:現代物理学はなぜ「未来の予知は不可能」と断言できるのですか?
A2:物質の根源であるミクロの世界において、粒子の位置と運動量を同時に知ることはできないという「ハイゼンベルクの不確定性原理」が証明されているためです。初期データを完全に測定できない以上、未来を一意に計算することは原理的に不可能です。
Q3:将来自律型AIや超スーパーコンピュータがラプラスの悪魔になることはありますか?
A3:あり得ません。AIが行う未来予測は、膨大な過去データから相関関係を導き出す「確率的推論」に過ぎず、ラプラスが想定した全粒子の物理シミュレーションとは別物です。また、宇宙全体を完全に模倣するには宇宙そのもの以上の計算リソースが必要となるため、ハードウェアの物理的制約からも不可能です。