『鬼滅の刃』時透有一郎の壮絶な過去と最期|弟・無一郎に遺した言葉の真相
双子である有一郎と無一郎は、容姿こそ瓜二つですが、その性格と物事の捉え方は完全に対照的でした。
弟の無一郎は、父の「情けは人のためならず(人のためにすることは巡り巡って自分のためになる)」という教えを素直に受け継ぎ、困っている人を助けたいと願う利他的で心優しい性格でした。それに対し、兄の有一郎は徹底した現実主義者・合理主義者であり、「情けは人のためにならない」「人のために何かしてもロクなことにならない」と冷笑的な態度を崩しませんでした。
有一郎が無一郎に対して浴びせた「無一郎の無は、無能の無」「無意味の無」という過激な言葉は、一見すると弟を見下しているように聞こえます。しかし、その根底にあったのは、両親を理不尽な形で失ったことによる強い不信感と、「お人好しでいたら命を落とす」という弟への過剰な心配でした。