無性に焼肉が食べたい心理とは?脳科学と栄養学が解き明かすSos

無性に焼肉が食べたい心理とは?脳科学と栄養学が解き明かすSosの背景について、専門知識を詳しくお届けします。

食行動とメンタルヘルスの相関を解明する栄養心理学の領域では、特定の食べ物への強い衝動を「身体からの栄養SOS」として分析する。中でも女性や長時間のデスクワークをこなすビジネスパーソンに激増しているのが、自覚のない鉄分不足(隠れ貧血)だ。

鉄分には植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」と、動物性食品に含まれる「ヘム鉄」の2種類が存在する。人体への吸収率において、ヘム鉄は非ヘム鉄の5倍〜6倍という圧倒的な効率性を誇る。体内の鉄貯蔵量(フェリチン値)が低下すると、脳は酸素供給の滞りを察知し、極めて吸収効率の高いヘム鉄の固まりである牛肉をダイレクトに要求し始める。

「最近なんとなく身体が重い」「朝すっきりと起きられない」「イライラしやすい」といった不定愁訴を抱えているときに焼肉が無性に恋しくなるのは、まさに栄養心理学が指摘する通り、細胞レベルでの酸素不足を解消しようとする生命維持の防衛システムなのだ。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

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