正社員の給料格差が激化!最新の手取り相場と年収アップの裏事情
なぜ日本の労働者は、これほど働いても豊かな実感が得られないのか。労働経済学のアプローチはこの問いに対して明確な解を与える。大きな要因の一つは、多くの企業が将来の景気変動リスクを恐れて「基本給」のベースアップを最小限に抑え、業績連動賞与や一時金で調整しようとする雇用慣行だ。
もう一つの要因は、企業が創出する付加価値額(労働生産性)の伸びが諸外国に比べて鈍い点にある。労働生産性が劇的に向上しない状況下で、社会保険料の負担率ばかりが上昇すれば、当然ながら企業側の人的投資余力も削られ、結果として労働者の基本給・手取り額全体が押し下げられる。学術的な分析が示すのは、精神論ではなく構造的な生産性と給与設計の相関関係である。