競走馬が消える夜。光と影の競馬界で起きた馬肉転売事件の全貌
売上高が過去最高水準を維持し続ける日本の競馬産業。売得金が増加し、レースの賞金が跳ね上がる一方で、競走馬の「使い捨て」構造は一向に解消されていない。競走馬としてデビューできるのは全体の約8割、そして勝利を挙げて長く活躍できる馬はそのほんの一握りに過ぎない。
残された大多数の馬たちは、怪我や能力の限界とともに「抹消登録」の手続きが取られる。その後の行方について公的な追跡データは極めて曖昧だ。経済的合理性を優先するあまり、競走馬を単なる消耗品として扱う体質が根強く残っていることが、この悲劇を生み出し続ける根本的な原因と言える。