2026年、札幌の夜を変えるデザインの力。街のディープな熱気と静寂が交差する「ビスポーク」という選択肢
旅の記憶を強く刻むのは、いつだってその土地の味覚だ。モーニングブッフェの扉を開けると、そこには大判振る舞いの海鮮丼とは一線を画す、洗練された「現代の北海道の食」が並んでいる。契約農家から届く新鮮な根菜類や、地元の小規模工房で作られたチーズ、そしてスパイスの香りが食欲をそそるスープカレー。
特に目を引くのは、季節ごとに内容が変わる自家製デリのラインナップだ。素材の持ち味を最大限に引き出すため、味付けはシンプルでありながら、ハーブやスパイスの使い方が極めて現代的。北海道の食材が持つ圧倒的なポテンシャルを、都会的な感性で調理した一皿一皿は、朝の体にじんわりと染み渡る。大通公園の木々を窓越しに眺めながら、ゆっくりと味わう朝食のひとときは、一日のスタートをこれ以上ないほど贅沢なものにしてくれる。