書道界の巨匠・青山杉雨の凄さとは?文化勲章の経歴と作品相場を徹底解説
青山杉雨の代表作として広く知られるのが、1983年に制作された『萬方咸楽(ばんぽうかんらく)』です。中国古典の詩句を題材にしたこの作品は、太く力強い線と緻密に計算された余白の対比が鮮烈で、文字がまるで生き物のように躍動する杉雨芸術の真骨頂といえます。
その他にも、金文の古風な味わいを現代的な造形で表現した『殷文鳥徳(いんぶんちょうとく)』や、散氏盤(さんしばん)の臨書作品など、古典への深い畏敬とアヴァンギャルドな感性が同居した名作が多数残されています。文字の意味と視覚的な快感が完璧に調和している点が、杉雨作品の鑑賞における最大の醍醐味です。