バブルガムとは?普通のガムとの違いや原料の秘密・歴史の真相を徹底解剖
人類とガムの歴史は古く、古代マヤ文明の時代から人々はサポジラの樹液である「チクル」を噛んでいました。19世紀後半にはアメリカのトーマス・アダムスらがチクルを使った近代的なチューインガムの工業生産を開始し、一大産業へと成長を遂げます。
しかし、「風船のように膨らむガム」を作る試みはずっと難航していました。当時の試作品はどれもベタつきが強すぎて顔や口の周りに張り付いて取れなくなったり、逆に硬すぎてすぐに破れてしまったりと、実用化には程遠い状態が続いたのです。
この難題を打破したのが、1928年のアメリカにある老舗ガムメーカー「フリアー社(Fleer Corporation)」でした。ブレイクスルーをもたらしたのは研究開発部門の科学者ではなく、当時23歳だった会計士のウォルター・ディーマー(Walter Diemer)です。
化学の専門知識を持たなかったディーマーは、業務の合間に趣味でガムベースの調合実験を繰り返していました。ある日、偶然にも「適度な弾力を持ち、風船を作っても皮膚にくっつかない絶妙な配合」を発見します。これが世界初のバブルガム「ダブルバブル(Dubble Bubble)」の誕生です。
ちなみに、バブルガムといえば鮮やかなピンク色が定番ですが、これはディーマーが実験場にあった食紅の中で「たまたま余っていたのがピンク色だけだった」という偶然の産物でした。この鮮烈なピンク色が子供たちの心を掴み、全米から世界中へと大ヒットを記録することになります。