花札「あのよろし」の本当の意味とは?実は誤読だった赤短文字の真相
花札は1月から12月まで各月4枚、合計48枚で構成されています。その中で短冊が描かれた札は全部で10枚存在しますが、すべてに同じ文字が書かれているわけではありません。
短冊札の内訳と、そこに描かれた文字の意味は以下のように明確に分かれています。
1. 赤短(あかよろし)の札:1月・2月・3月
・1月「松に赤短」
・2月「梅に赤短」
・3月「桜に赤短」
新春から初春を彩る代表的な3枚には、すべて変体仮名で「あかよろし」と記されています。ゲームにおいてはこの3枚を揃えることで「赤短」という強力な役(5点または6点)が成立します。
2. 赤短(みよしの)の札:7月
・7月「萩に赤短」
7月の萩の短冊には「あかよろし」ではなく、「みよしの」と書かれています。これは奈良県の桜の名所・吉野山を讃える美称「美吉野(みよしの)」を指しており、古来より和歌で親しまれてきた雅号をそのまま取り入れたものです。
3. 文字なし赤短:4月・5月・6月
・4月「藤」・5月「菖蒲」・6月「牡丹」の短冊には文字が一切入っていません。
4. 青短(文字なし):6月・9月・10月
・6月「牡丹に青短」・9月「菊に青短」・10月「紅葉に青短」
深紫や濃紺で塗られた青い短冊には文字がなく、この3枚を揃えると「青短」という役が成立します。