なぜ?痰が出る原因と色の正体|長引く危険な病気のサインを徹底解説

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そもそも健康な人の気道であっても、吸い込んだ空気中の微粒子や細菌・ウイルスをキャッチして肺を守るため、1日あたり約100ミリリットル(コップ半分程度)の気道分泌液が絶え間なく分泌されています。通常、この粘液は気道粘膜に生えている無数の「線毛(微細な毛)」の波打つ運動によって喉の奥へと運ばれ、本人が気づかないうちに無意識に胃の中へ飲み込まれています。

しかし、何らかの異常によって分泌量や粘度、排出機能に乱れが生じると、自覚症状としての「痰」となって喉に絡みつきます。呼吸器専門医の解説によると、痰が過剰に発生する背景には主に3つのメカニズムが存在します。

第1に「粘液の過剰産生」です。気道にウイルス、細菌、タバコの煙、ハウスダストなどの異物が付着して炎症が起こると、気道上皮の杯細胞が刺激され、ムチンタンパク質(特にMUC5AC)が大量に分泌されます。これにより異物を包み込んで排出しようとする防御反応が過剰に働きます。

第2に「粘液の粘度上昇(濃縮)」です。体内の水分不足や空気の乾燥、口呼吸、あるいは発熱などによって粘液の水分が奪われると、サラサラしていた分泌液がドロドロの粘液へと変質し、喉や気管の壁に強くへばりついて剥がれにくくなります。

第3に「排出機能(クリアランス)の低下」です。加齢や喫煙習慣、慢性炎症によって線毛が脱落・麻痺すると、下気道から喉元へと粘液をベルトコンベアのように押し上げる力が失われます。その結果、気道内に分泌物が滞留し、息苦しさや不快なゴロゴロ感を生み出します。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。