『フランケン・ふらん』が放つ狂気と救済!トラウマ回や続編まで徹底解剖

『フランケン・ふらん』が放つ狂気と救済!トラウマ回や続編まで徹底解剖の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

鬼才・木々津克久が描く本作の最大の魅力は、主人公・斑木ふらんが持つ「絶対的な善意」と、それによってもたらされる「凄惨な結末」のギャップにあります。

ふらんは希代のマッドサイエンティストである斑木博士によって生み出された人造人間であり、神業としか思えない外科手術の腕前を誇ります。彼女の行動原理は極めてシンプルで、「どんな状態であれ患者の命を救うこと」。しかし、そこに人間社会の道徳や常識、外見の美醜といった倫理観は介在しません。

脳だけを生かして機械に繋ぐ、拒絶反応を抑えるために全身を異形のキメラに改造する、あるいは意識を保ったまま増殖させるなど、ふらんにとっては「生命維持」こそが最優先事項です。患者や依頼人のエゴ、身勝手な願望を忠実に叶えた結果、当人たちが予想もしなかった地獄絵図が完成します。

この「猿の手」にも似た皮肉に満ちたプロットと、悪意のまったくないふらんの笑顔が、読者に強烈なカタルシスと恐怖を同時に植え付けます。ネット上の感想・評判を見ても、「ただのホラーではなく人間の本質を突いた風刺劇」「後味が悪いのに読むのをやめられない」と絶賛される所以がここにあります。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。