なぜ世界はミカサを選ぶ?モルテンとの違いや打感・青黄デザインの真相
ミカサのバレーボールといえば、渦を巻くような青と黄色の美しいツートンカラーがトレードマークです。かつてバレーボールといえば「白一色の天然皮革球」が常識だった時代に、なぜミカサはこの配色へと舵を切ったのでしょうか。
このミカサのバレーボールが青と黄のデザインを採用した理由は、人間の動体視力と体育館の照明環境を徹底的に研究した結果にあります。青と黄色は色相環において互いを引き立て合う補色関係に近い組み合わせであり、高速で行き交うボールの回転方向や球筋を、プレイヤーが瞬時に識別しやすい視覚効果を持ちます。
さらに、カラーテレビ放送やネット配信が普及した現代において、アリーナの床色や明るい照明のハレーションに埋もれず、画面越しでもボールの動きが鮮明に追える視認性が求められました。2008年北京オリンピックで8枚パネルの青黄ボール「MVA200」が鮮烈なデビューを飾り、以降改良が重ねられた現在のデザインは、競技環境のハイスピード化に応える必然の進化形といえます。