【ナルト】トビの正体はオビト!なぜ闇落ち?仮面が割れた衝撃回と伏線解説
連載当時、週刊少年ジャンプの読者コミュニティやネット掲示板(5chや知恵袋など)では、トビの正体を巡って無数の仮説が乱れ飛び、白熱した議論が交わされていました。今でこそ「オビト一択」として定着していますが、なぜ当時は異説が根強く支持されたのでしょうか。
最も有力視されていた対抗馬が「うちはシスイ説」でした。うちはイタチの親友であり、最強の幻術「別天神(ことあまつかみ)」の使い手だったシスイは、片目を志村ダンゾウに奪われた後に投身自殺したとされていました。死体が発見されていないことや、瞬間移動と見紛う「瞬身のシスイ」の異名がトビの時空間忍術と酷似していたため、絶大な支持を集めていたのです。
さらに、木ノ葉の暗部養成組織「根」の創設者である「志村ダンゾウ説」も囁かれました。ダンゾウが右目を常に包帯で隠していたこと、右腕に無数の写輪眼を埋め込んでいた異様さから、「里を守るために裏で暁を操っているのではないか」という深読みがなされたためです。
しかし、岸本斉史氏はそれらのミスリードを巧みに利用しつつ、最初から提示していた「カカシ外伝」の主役に原点回帰させました。読者にとって「死んだはずの親友が最大の敵として立ちはだかる」という最も痛烈でエモーショナルな着地点を選んだことが、本作を単なるバトル漫画から不朽の人間ドラマへと昇華させた決定打と言えます。