9月13日の誕生花はダリア!華麗な姿に潜む「裏切り」の真相と花言葉
美の象徴とも言えるダリアに、なぜ「裏切り」という不穏な花言葉が刻まれてしまったのでしょうか。その真相を紐解く鍵は、19世紀初頭のフランス宮廷にあります。
歴史的な発端となったのは、ナポレオン・ボナパルトの最初の妻である皇后ジョゼフィーヌにまつわるエピソードです。熱狂的な植物愛好家だった彼女は、当時メキシコからヨーロッパへ渡ってきたばかりの珍しいダリアをマルメゾン城の庭園で独占的に栽培していました。どんなに貴族たちから株を分けてほしいと懇願されても、頑なに拒み続けていたと伝えられています。
ところが、どうしてもダリアを手に入れたいと願ったある貴族の女性が、ジョゼフィーヌに仕える庭師を買収。密かに球根を盗み出させ、自らの庭で見事な花を咲かせてしまったのです。自慢のダリアが他人の庭で咲いているのを目撃したジョゼフィーヌは激怒し、庭師を解雇して愛人を追放、自身もダリアに対する熱を急速に冷ましていきました。
この「信頼していた者による盗難と裏切り」、そして「皇后の急激な心変わり」という事件が語り継がれ、ダリアには「裏切り」や「移り気」という花言葉が定着することになりました。花の美しさそのものではなく、人間側の愛憎劇が生み出したドラマチックな由来と言えます。