和三盆とは?白砂糖との違いや高級な理由・伝統の魅力を徹底解説

和三盆とは?白砂糖との違いや高級な理由・伝統の魅力を徹底解説について重要なポイントを解説いたします。詳細な分析をお届けします。

和三盆の歴史は江戸時代中期にまで遡ります。当時、砂糖は海外からの輸入に頼る貴重品であり、幕府の第8代将軍・徳川吉宗が全国に糖業の奨励を行いました。これを受け、高松藩(香川県)の平賀源内や医師・向山周慶、そして徳島藩(徳島県)の丸山徳弥らの尽力によってサトウキビの栽培と製糖技術が確立されたのです。

現在でも和三盆の産地は四国に限定されており、地域によって固有の名称で呼ばれています。

  • 阿波和三盆糖(あわわさんぼんとう):徳島県の阿波市や美馬市、板野郡周辺で製造されるもの。温暖な気候と吉野川流域の肥沃な土壌が育む、力強くも繊細な風味が特徴です。
  • 讃岐和三盆糖(さぬきわさんぼんとう):香川県の東かがわ市周辺で作られるもの。瀬戸内海の温暖で雨の少ない気候と、水はけの良い砂質土壌が、滑らかでキメ細やかな甘みを生み出します。

原材料となるサトウキビは、在来品種である「竹糖(ちくとう・細黍)」に限定されています。沖縄などで栽培される一般的なサトウキビに比べて背丈が低く茎も細いため、台風などの風雨に弱く、収穫量もわずかしか取れません。この希少な竹糖の栽培適地が、讃岐山脈を挟んだ徳島と香川の限られた南向きの傾斜地や扇状地だったことが、現在もこの2県でのみ作られている大きな理由です。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。