伝説の行列店Route271梅田本店の真相とパン復活の全貌
オープン以来、大阪駅北側の風景を一変させたベーカリーの存在は、まさに事件だった。ガラス張りの小さなファサードの前に、開店前から数十人、ピーク時には100人を超える人々が列をなし、警備員が誘導に追われる光景は日常茶飯事。その熱狂の源泉泉流にあったのは、フレンチやイタリアン、アジアンのエッセンスを縦横無尽に落とし込んだ唯一無二の創作力だ。
象準的な存在が、いまなお語り草となっている「タイ風焼きそばパン」である。しっとりとしたコッペパンに、自家製ソースで炒めた本格的なパッタイ、粗挽きミンチ、香草、ナッツが溢れんばかりに挟み込まれる。従来の日本の惣菜パンの枠組みを根底から破壊するパンチの効いた味わいは、食べログなどのグルメサイトで驚異的な高評価を叩き出し、全国屈指のブーランジェリーとしての地位を不動のものにした。
パテ・ド・カンパーニュを挟んだバゲットサンドから、生クリームを限界まで抱き込ませた要冷蔵のスイーツ系まで、並ぶアイテムのすべてが主役級。妥協なき仕込みと圧倒的なクオリティが、あの途切れない行列を生み出していた。