【2026年現地ルポ】日本海の最前線「大和堆」でいま何が起きているのか? 違法操業の影とスルメイカ「絶望的不漁」の真相
夜の水域に、位置情報を発信しない「闇の漁船(ダーク・フリート)」が無数に蠢く。自動船舶識別装置(AIS)を切った外国籍の鋼船が、日本のEEZ内に平然と侵入し、根こそぎ資源を奪っていく光景は今や珍しくない。
水産庁の漁業取締船や海上保安庁の大型巡視船は、強力な放水や警告音を駆使して限界ギリギリの追い出し工作を続けている。だが、数で勝る違法船団は警告を無視して居座り続けることも多く、小回りの利く日本の木造・FRP製イカ釣り船は衝突の危険から退避を余儀なくされる。命の危険と隣り合わせの現場では、もはや「安全な操業」という言葉自体が形骸化しつつある。