国内最高額・4億円事件の全貌|手口と現金の行方・犯人の現在
多くの人々が抱く「なぜ鉄壁のセキュリティを誇る警備会社が突破されたのか」という疑問に対し、公判で明らかになった4億円事件 手口は極めて暴力的かつ計画的なものであった。
犯行グループは、警備会社の構造や当直体制の隙を徹底的に分析していた。ターゲットとなった4億円事件 警備会社(日月警備保障立川営業所)では、深夜時間帯の宿直員がわずか1名になる時間帯が存在した。犯人らは外階段の非常口から侵入し、宿直室にいた当時36歳の男性警備員に突如襲いかかった。
犯人グループは鉄パイプやバールで警備員を激しく乱打し、頭蓋骨骨折や左腕骨折などの重傷を負わせた上で、粘着テープで手足を縛り上げた。そして「暗証番号を言わなければ命はない」と脅迫し、金庫室の解錠コードを自供させたのである。どれほど高度な電子錠や警報センサーを導入していようとも、「解錠権限を持つ生身の人間を直接脅迫する」というソーシャルエンジニアリングと凶暴性の融合によって、物理防犯システムは無力化された。
金庫室内へ侵入した犯人らは、保管されていた約6億円の現金をあらかじめ用意していた大型バッグに詰め込み、待機させていたワゴン車へ積載。侵入から脱出までにかかった時間はわずか数十分程度であり、組織的な役割分担が極めて緻密に機能していたことが裏付けられている。