幽庵焼きとは?照り焼きと違う黄金比レシピをプロが徹底解説
幽庵焼きのルーツは、江戸時代中期の滋賀県近江堅田(現在の滋賀県大津市)に暮らしていた茶人・北村幽庵にあります。茶道と食文化に精通した文化人であった幽庵が、醤油・酒・みりんを同割で合わせたタレに柚子の輪切りを浮かべ、魚を漬け込んで焼いた料理を振る舞ったことが始まりと伝えられています。
文献や飲食店の品書きを見ると、「幽庵焼き」「祐庵焼き」「柚庵焼き」という3種類の漢字表記が見受けられます。これらは基本的に同じ調理法を指していますが、表記によって込められた意味合いが微妙に異なります。
言葉の成り立ちを知ると、茶道の「わび・さび」と食材への深い敬意が息づいていることが理解できます。現代の日本料理界でも、季節の移ろいや席の趣旨に合わせて使い分けられています。