桜塚やっくん事故の瞬間に何が?なぜ車外へ…中国道悲劇の真相を徹底解説
事故原因の検証において、警察の現場検証とともに注目されたのが、後続車や現場付近を走行していた車両のドライブレコーダー(ドラレコ)映像や目撃証言でした。当時は現在ほどドラレコの装着率が一般的ではありませんでしたが、事故原因の分析によって現場の特異な危険性が科学的に実証されました。
美祢市の現場区間は、急カーブの手前で見通しが遮られる構造になっており、雨天時には前走車が巻き上げる水煙(ウォータースプレー)によって前方の視認性が劇的に低下します。ドラレコの解析や走行検証でも、カーブの先に静止している障害物や黒っぽい服装の歩行者を認識できた時点では、すでに制動距離が足りずブレーキを踏んでも間に合わない状態であったことが判明しています。
過密なスケジュールの中で長距離移動を強いられていたバンド側の疲労や、雨によるスリップが最初のきっかけではあったものの、最終的に命を奪ったのは「視界不良の高速道路上で生じた不可抗力の連続衝突」という二次災害の構造的危険性でした。