豚肉の生食で食中毒?潜伏期間や初期症状と緊急対処法を徹底解説
豚の生食において医学的に最も厳重な警戒が呼びかけられているのがE型肝炎ウイルス(HEV)です。豚レバーをはじめとする内臓肉だけでなく、通常の筋肉組織にもウイルスが存在する可能性が指摘されています。
E型肝炎の最大の特徴は、平均して約6週間(2〜9週間)という非常に長い潜伏期間です。豚肉を生で食べた記憶が薄れた頃に、全身の強い倦怠感、食欲不振、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、濃いウーロン茶のような褐色尿といった肝機能障害のサインが現れます。
健康な成人の場合は不顕性感染や一過性の急性肝炎で回復することも多いですが、妊婦や高齢者、基礎疾患を持つ人が感染すると劇症肝炎へ移行し、生命に関わる事態に発展する恐れがあります。厚生労働省が豚レバーや豚肉の生食用販売・提供を一律禁止している最大の理由が、このE型肝炎の脅威にあります。