南海トラフ巨大地震で大阪襲う津波の到達時間と浸水深を緊急検証
「津波が来たら遠くの高台へ逃げる」――この防災の鉄則が、平坦な地形が広がる大阪の都心部では必ずしも妥当しない。高台までの距離が遠すぎる場合、避難途中で津波に追いつかれる危険が高いからだ。そこで重要となるのが「津波避難ビル」の存在である。
大阪府内の沿岸部および河川流域には、堅牢な鉄筋コンクリート造のビルやマンション、公共施設が「津波避難ビル」として指定されている。万が一の際は、横への移動(水平避難)に固執せず、近くの強固な建物の3階以上へ即座に駆け上がる「垂直避難」が最も確実な安全ルートとなる。普段から通勤・通学路にある避難ビルの標識を確認し、夜間でも迷わず駆け込めるルートを頭に叩き込んでおくことが明暗を分ける。