伝説のコントから舞台演出家へ!小林賢太郎が解き明かす表現の現在
ラーメンズというユニットを語る上で欠かせないのが、相方である片桐仁の存在だ。緻密な計算と冷徹なまでに洗練された構造美を追求する小林に対し、片桐は圧倒的な存在感と爆発的な感情表現で舞台を支配する。一見すると相反する二人のベクトルの交差点にこそ、あの奇跡的な化学反応が存在した。
台本をコンマ一秒の狂いもなく緻密に組み立てる小林賢太郎の頭脳と、その緻密な設計図の上で縦横無尽に暴れ回る片桐仁の肉体。二人の関係性は単なる「ツッコミとボケ」という概念を遥かに超越していた。演劇ともコントともつかない唯一無二の表現スタイルは、この相反する二つの個性がぶつかり合うことでしか生まれ得ないものだったのだ。