獄中結婚と離婚の真相/永山則夫の元妻ステファニーが歩んだ光と影
ふたりの出会いは奇跡的であり、同時に極めて異質だった。極貧の家庭環境から社会への憎悪を抱き、凶行に及んだ永山は、逮捕後に拘置所の中で独学で手記を書き始めた。その苦悩と精神的覚醒が凝縮された手記『無知の涙』は、出版されるやいなや社会に大きな衝撃を与えた。
この書籍に深く心を動かされたのが、当時教会活動などを通じて社会問題に関心を寄せていたステファニーさんだった。手紙のやり取りから始まった交流は、互いの孤独と魂の救済を求める強い絆へと発展する。1980年、二人は獄中結婚に踏み切った。凶悪犯と海外にルーツを持つ女性の結合は、当時のメディアによって連日大々的に報じられた。