本場直伝の極上チーズフォカッチャ!奥野義幸シェフが語る最新秘話
北イタリア・リグーリア州の小さな港町レッコ。この地で古くから愛されてきた伝統食「フォカッチャ・ディ・レッコ」こそが、この店の看板メニューのルーツである。一般的な厚みのあるふっくらとしたフォカッチャとは異なり、極限まで薄く伸ばした2枚の生地の間にフレッシュなチーズを挟み込んで高温で一気に焼き上げる。本場リグーリア料理の伝統を忠実に再現しながらも、日本人の繊細な味覚に寄り添うバランスが見事に構築されている。
焼き上がりの瞬間、極薄の生地はサくっと破れ、中から熱々のチーズが勢いよく溢れ出す。余計なスパイスや化学調味料には頼らない。小麦の香ばしさと乳製品本来の旨味、そしてほのかな塩気が絶妙なハーモニーを奏でる。このシンプル極まりない料理がなぜこれほど人を惹きつけるのか。その答えは、極限まで削ぎ落とされた引き算の美学と、素材への圧倒的なリスペクトにある。