赤ワイン×コーラで極上カクテル!カリモーチョの発祥秘話と黄金比
物語は1970年代のスペイン・バスク地方、サン・ニコラス祭りの熱気の中で始まる。祭りの最中、大量に仕入れた赤ワインが酸化して傷んでいることが発覚した。破滅的な損害を前に頭を抱えた手伝いの青年「イゴール(Igor)」とその仲間たちは、突拍子もない解決策を試みる。炭酸飲料でワインの嫌なエグみを消し去ろうとしたのだ。彼らが目をつけたのが、ザ コカ・コーラ カンパニーのコーラだった。
一口飲んだ瞬間、奇跡が起きた。不快な酸味は爽やかなコクへと変貌を遂げ、祭りに集まった人々を即座に虜にした。スペインバル文化の精神である「誰もが気軽に集い、グラスを交わす喜び」を体現したこの飲み物は、やがて若者たちのストリートカルチャーへと浸透していく。スペインの酒蔵やタパス文化を深く愛した作家アーネスト・ヘミングウェイが生きていれば、間違いなくこの軽快な味わいを讃えただろう。失敗を祝祭へと変えた熱量こそが、カリモーチョの真のルーツなのだ。