西表島にわずか100頭!イリオモテヤマネコ生息地の危機と驚きの真相

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絶滅の引き金を最も引きかねない喫緊の脅威が、車による交通事故「ロードキル」です。個体数がわずか100頭ほどしかいない種において、1頭の成獣の死は全個体群の約1%の喪失を意味します。繁殖可能なメスが命を落とせば、将来的な個体数へのダメージは計り知れません。

現在、島内では行政と地元住民が一体となった緻密なロードキル対策が進められています。

  • アンダーパス(動物用トンネル)の設置:道路の下をくぐり抜けて移動できるよう、島内主要箇所に100箇所以上の側溝一体型トンネルを整備。
  • 減速帯(ゼブラゾーン・凸凹舗装):ヤマネコの出没多発地点に走行音と振動を発生させる舗装を施し、ドライバーへ強制的に減速を促す。
  • AIカメラによるリアルタイム警告システム:路肩に設置されたセンサーが動物の接近を検知し、電光掲示板でドライバーに即座に警告。

しかし、レンタカーを利用する観光客の増加や、夜間の直線道路でのスピード超過が後を絶ちません。日没から夜明けにかけて活発に狩りを行う夜行性の習性が、暗闇での発見遅れにつながり、悲惨な事故を引き起こす連鎖が続いています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。