御朱印がひどいと炎上する理由とは?筆跡や神職の態度と噂の真相

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参拝者が「字が下手」「殴り書きされた」と感じる背景には、現場の神職や僧侶が置かれている過酷な実情があります。全国8万社以上ある神社、約7万7000ある寺院のすべてに、達筆な専任スタッフが常駐しているわけではありません。

地方の小規模な寺社では、神職や住職が高齢化し、手の震えを抱えながら懸命に筆を執っているケースが珍しくありません。また、祭事や葬儀、法要の合間を縫って急きょ授与所の窓口に入る神職も多く、書道を専門的に学んでいない若手神職が担当する場合もあります。現場関係者への取材では、「繁忙期には1日に数百冊の御朱印帳に連続で墨書するため、腱鞘炎に近い状態で筆を動かし続けざるを得ない」という悲痛な証言も聞かれます。意図して雑に書いているのではなく、体力的・技術的な限界の中で記された筆跡が、受け手には「殴り書き」と映ってしまう構造が存在します。

神職や巫女の「態度が無愛想でひどい」という評判についても同様です。参拝者の側は「せっかく遠方から参拝に来たのだから、丁寧にもてなしてほしい」という意識を無意識に抱きがちです。しかし、授与所は商業施設のサービスカウンターではありません。神職は参拝者を「お客様」として接客する訓練を受けているわけではなく、あくまで宗教者として儀礼的に対応します。直書きの待ち時間が1時間から2時間近くに及ぶピーク時に、「あと何分待たせるのか」と詰め寄る参拝者に対し、毅然とした態度や淡々とした受け答えをした結果、「接客態度が最悪だった」とクチコミに書き込まれてしまうケースが頻発しています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。