動物看護師の年収は本当に低い?国家資格化後の手取りと給与格差の真相
ネット上のコミュニティやSNS、知恵袋などで最も切実なテーマとして語られるのが、動物看護師の一人暮らしの実態です。「手取り16万円で都市部の一人暮らしは可能なのか」という問いに対し、現場からは厳しい現実が寄せられています。
都内の個人病院に勤務する20代の愛玩動物看護師は、業界誌の取材手記で次のように胸中を吐露しています。
「新卒時の手取りは16万2,000円。家賃6万5,000円のアパートを借りると、光熱費と通信費を払った時点で手元には7万円弱しか残りませんでした。ペットを飼う余裕など到底なく、体調を崩して急患対応で残業しても固定残業代制のため給与は変わらない。奨学金の返済が月1万5,000円あったため、毎月赤字ギリギリで実家からの仕送りに頼らざるを得ませんでした」
都市部で動物看護師が一人暮らしを成立させるための月間収支シミュレーションを見てみましょう。
- 額面月給:220,000円(愛玩動物看護師資格手当含む)
- 手取り月額:約175,000円
- 家賃(管理費込):65,000円
- 水道光熱費:12,000円
- 通信費(スマホ・Wi-Fi):7,000円
- 食費:35,000円(自炊中心)
- 日用品・雑費:10,000円
- 交際費・娯楽費:15,000円
- 医療費・被服費:8,000円
- 月間貯蓄可能額:約23,000円
冠婚葬祭や家電の故障といった突発的な出費が一度でも重なれば、貯蓄は一瞬で底をつきます。そのため現場では、「家賃補助(住宅手当)が月2万〜3万円支給される病院を選ぶ」か、「実家から通う」、あるいは「ルームシェアを選択する」ケースが大半を占めています。住宅手当の有無は、一人暮らしの可否を決定づける極めて重要なファクターです。