手稲渓仁会病院の評判と待ち時間の真相|紹介状なし初診と救急の現場検証
インターネット上の口コミ掲示板やSNSでは、医療制度の構造に対する誤解から生じた不当な低評価が散見されます。代表的な2つの誤解を正しく理解しておく必要があります。
誤解1:「救急外来に行けばすぐに診てもらえる」という思い込み
夜間や休日の救急外来を受診した際、「自分より後に来た人が先に診察室へ呼ばれた」「軽度の熱なのに数時間放置された」という不満が投稿されることがあります。しかし、手稲渓仁会病院の救命救急センターでは、厚生労働省の指針に基づいた厳格な院内トリアージ(JTAS)が実施されています。トリアージ看護師が来院直後に血圧、脈拍、意識状態、呼吸状態を判定し、心筋梗塞や脳血管障害、多発外傷など「直ちに生命の危機がある患者」が最優先されます。到着順の診察ではないため、バイタルサインが安定している軽症患者の待ち時間が長くなるのは、救急医療が適正に機能している証左です。
誤解2:「大病院だからどんな些細な症状でもまず診てもらうべき」という誤解
「近所のクリニックより手稲渓仁会病院の方が安心」と、かかりつけ医を持たずに受診する患者がいます。しかし、急性期病院に軽症患者が集中すると、医師や看護師のマンパワーが分散し、高度な処置を必要とする重症患者への対応が遅れるリスクを招きます。また、病状が安定した患者に対しては、退院時や外来通院中に「逆紹介」として近隣のクリニックへの移行が案内されます。これは患者を追い出しているのではなく、地域全体で医療資源を循環させるための不可欠な医療連携です。