柄本明の若い頃が息子と激似?イケメン写真と下積みの真実を徹底解剖
柄本明の若い頃から中年にかけてのキャリアにおいて、映画ファンのみならず一般視聴者の度肝を抜いたのが、稀代のコメディアン・志村けんさんとの共演コントでした。『志村けんのだいじょうぶだぁ』や『志村けんのバカ殿様』で披露された「芸者コント」や「居酒屋の客コント」は、今なおテレビバラエティ史の最高峰として語り継がれています。
本格派の舞台俳優であり映画賞の常連でもあった柄本が、白塗りや女装を辞さず、志村さんと絶妙な間(ま)で繰り広げる不条理な掛け合い。台本にない沈黙が10秒以上も続き、互いに目を合わせるだけで客席が爆笑の渦に巻き込まれる芸当は、生半可なタレントでは決して成立しない職人技でした。
志村けんさんは生前の対談で、「柄本さんは芸人以上に間の取り方が怖いくらい正確。芝居の底に悲しさがあるから、どんなにバカバカしいことをやっても下品にならず、極上の笑いになる」と最大級の賛辞を寄せていました。柄本自身も「志村さんとの現場は、天下無双の天才と真剣勝負の居合い斬りをしているようだった」と振り返っています。シリアスな純文学作品からドタバタ喜劇まで、境界線を設けずに人間の滑稽さを演じ切る姿勢は、劇団東京乾電池の旗揚げ時から貫かれていた柄本明の真骨頂でした。