昭和を揺るがした異才・魚住勉の光と影!名曲と秋吉久美子の真実
「24時間戦えますか」――その一節で社会現象を巻き起こした『勇気のしるし』(牛若丸三郎太)もまた、魚住の手によるものだ。栄養ドリンク「リゲイン」のCMソングとして世に出たこの楽曲は、右肩上がりの経済成長に狂奔するジャパニーズ・ビジネスマンのアンセムとなった。
表層的には企業戦士への応援歌でありながら、行間にはどこか乾いたアイロニーが漂う。ただの扇動で終わらせず、大衆の自虐と自負を絶妙なバランスで掬い上げる手腕こそが魚住マジックの真骨頂だった。一世を風靡したCMソングの多くが時代の徒花として消え去る中、彼の紡いだフレーズだけが社会の肖像画として今も鮮烈に語り継がれている。