六本木事件の黒幕は今どこに暴かれた国際逃亡劇と新証言の真相
なぜこれほどまでに凶暴で、常軌を逸した組織が生まれたのか。その内情と異様な心理構造を赤裸々に暴き、世間に大きな波紋を呼んだのが、かつて幹部として行動を共にした柴田大輔(筆名・工藤明男)の著書『歪(いびつ)』だった。暴力と恐怖による絶対支配、理不尽な制裁、そして後戻りのできない破滅への暴走が、当事者の生々しい筆致で告発された。
柴田の死後も、その手記が告発した事実の重みは色褪せていない。暴走族という枠組みを超え、ITバブルの資金力と暴力団の威圧感をハイブリッドさせた歪な怪物は、いかにして都市の闇を侵食していったのか。過去の記録を紐解くことは、現在も続く逃亡劇の心理的・組織的ルーツを解き明かすための不可欠な作業となっている。