『僕のいた時間』最終回が遺した光:拓人と恵が選んだ未来の全貌
フジテレビジョンと共同テレビジョンがタッグを組んで世に送り出した『僕のいた時間』は、日本のテレビドラマにおけるヒューマンドラマの到達点の一つといえる。難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)を単なるドラマのギミックとして消費することを厳しく戒め、患者を取り巻く家族関係、介護の現実、就学や就労の壁といった社会的な課題にまで鋭くメスを入れた。
感傷的な演出に逃げず、淡々と、しかし温もりを持って人間の尊厳を描き切った制作姿勢は、放送当時から国内外で高い評価を獲得した。視聴率という数字以上に、観た人の人生観そのものを揺さぶる傑作として、今日に至るまでその存在感を放ち続けている。