【検証2026】あさま山荘事件から54年――極寒の軽井沢で繰り広げられた「日本初のライブ中継テロ」の真実と警察危機管理の原点

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あさま山荘の強行突入において、警察側は甚大な犠牲を払った。警視庁第二機動隊長の内田尚孝警視と、同特科車両隊中隊長の高見繁光警視(ともに殉職後二階級特進)が犯人側の狙撃により命を落とし、民間人1名を含む多数の負傷者が出た。

人質の安全を確保しつつ犯人を生捕りにするという厳命は、隊員たちに「銃器の使用制限」という過酷な制約を課した。防弾チョッキすら透水して重くなる防寒服、凍結する放水ノズル、そして犯人側からの正確な狙撃。この事件の苦い教訓は、日本の警察組織に決定的な改革をもたらした。後のSAT(特殊急襲部隊)の創設や、テロ対策装備の近代化、現場指揮権の統一化など、現代日本の危機管理機構は、あさま山荘での尊い犠牲の上に構築されたと言っても過言ではない。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。