中東の減産戦略が招く原油高騰!日本経済を揺さぶる激変シナリオ
原油市場の行方を決定づける最大の焦点は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟産油国で構成されるOPECプラス(OPEC+)の減産方針だ。アブドルアジーズ・ビン・サルマーン・エネルギー相の巧みな統率のもと、自主減産の枠組みを武器に相場をコントロールする戦術が徹底されている。
現在のシナリオ分析では、自主減産が延長された場合、供給不足幅は日量150万〜200万バレル規模に達するとの見方が強い。これにより、原油価格が一時的にバレル100ドルの大台を突破する激変シナリオも現実味を帯びてきた。一方で、加盟国内の足並みの乱れや割当量(クォータ)への不満が表面化すれば、一転して供給過剰に傾く可能性もゼロではない。だが、現段階で主導権を握る中東主要国に、価格を暴落させてまでシェア争いに戻る意図は見当たらない。