高倉健の養女・小田貴月が明かす遺産相続の裏側と秘蔵写真の真実
月刊誌『文藝春秋』をはじめとする各メディアで発表された小田氏の手記や著作は、これまで語られることのなかった「健さんの日常」を生々しく伝えている。そこに描かれているのは、驚くほど几帳面で、美意識が高く、時に茶目っ気あふれる日常だった。
朝起きると決まった手順でストレッチを行い、新聞各紙を隅々までチェックする。身につけるシャツのアイロンがけにはミリ単位でこだわり、お気に入りのナイフや時計を手入れする時間を何よりも愛した。同居していた17年間、外食を極力控え、小田氏の手料理を二人で囲む時間が、過酷な撮影現場を戦い抜くための唯一のエネルギー源だった。
文藝春秋の手記とともに公開された秘蔵写真には、お気に入りのダウンジャケットを着て愛犬と戯れる姿や、書斎で台本を熱心に読み込む後ろ姿が収められている。それらのスナップショットは、どんな映画評論よりも雄弁に、彼が最期まで表現者であり続けた理由を物語っている。