ニュースで見る「縊死」の真実!絞死・窒息死との決定的な違い
ドラマが描く華やかな謎解きの裏で、現実の刑事司法は過酷な構造的課題を抱えている。日本の不自然死における解剖率は、諸外国に比べて長年低い水準にとどまってきた。地方都市を中心に法医学教室の人手不足が深刻化しており、適切な死因究明がなされないまま「自殺」や「病死」として処理されてしまうリスクが常に指摘されている。
もし偽装された他殺を見落とせば、真犯人は街へ野放しになる。逆に、純粋な自死や事故を他殺と誤認すれば、無辜の市民が容疑者として拘束される悲劇を生む。警察庁は解剖体制の強化やAI技術、CT画像診断(オートプシー・イメージング)の導入を推進しているが、現場を支える熟練の法医解剖医の育成は急務のままだ。