野性と暮らす覚悟はあるか?ウルフドッグの真実と法規制の最前線
このブームの暗部として見過ごせないのが、無責任なペット産業の一部が引き起こすモラルハザードだ。
「初心者でも飼えるオオカミ犬」「マンションで飼育可能」といった耳触りの良い謳い文句で高額販売する悪質なバックヤードブリーダーの存在が後を絶たない。DNA検査も行わずに適当な比率を偽って販売したり、気質の荒い系統を無計画に増殖させたりする事例が報告されている。
その結果、手酷い現実に直面した飼い主が飼育放棄し、一般的な保護シェルターでも手に負えず、最終的に安楽死を選択せざるを得ない悲劇が世界中で問題視されてきた。命を金儲けの道具とする安易な商業主義が、オオカミという高潔な生き物の尊厳と、犬という人類最古の友の歴史を同時に踏みにじっている。