過敏性肺炎の初期症状と原因を解明!カビや羽毛の危険と最新治療法
呼吸器学会の改訂された最新診療ガイドラインにおいて、過敏性肺炎の診断は「詳細な問診」「画像検査」「血清抗体検査」「気管支鏡検査」を組み合わせたマルチディシプリナリー(多職種・多角的)アプローチが標準化されています。
診断の第一歩となる胸部CT検査では、呼気時と吸気時の両方を撮影する高分解能CT(HRCT)が威力を発揮します。空気のトラップ現象を示す「三密サイン(Three-density sign)」やすりガラス状の陰影が確認されれば、過敏性肺炎を強く疑う根拠となります。さらに血液検査でKL-6やSP-Dといった間質性肺炎マーカーの上昇、トリコスポロンやハト血清に対する特異的IgG抗体の陽性反応を検証します。
治療における最優先事項は「原因抗原の完全な遮断(抗原回避)」です。急性期であれば入院して病室環境に隔離されるだけで、薬物を使わずとも数日から数週間で劇的に症状と画像所見が改善します。しかし、呼吸不全を伴う重症例や炎症が強い場合には、プレドニゾロンなどの副腎皮質ステロイド薬を投与して肺胞の炎症を急速に鎮静化させます。慢性化して線維化が進行しているケースでは、肺の硬化を食い止めるために抗線維化薬(ニンテダニブ等)の併用が検討されます。