Glay『ずっと2人で…』に隠された誕生秘話と歌詞の真実
この楽曲の原点は、バンドがまだ何者でもなかったインディーズ時代、函館から上京したばかりの極貧生活の中にあった。リーダーでありメインコンポーザーのTAKUROが、実姉の結婚式のために書き下ろしたというエピソードは、ファンの間では伝説として語り継がれている。
父を早くに亡くし、母と姉の手で育てられたTAKUROにとって、姉の旅立ちは人生の大きな転換点だった。祝儀袋に大金を包むこともできなかった青年が、ありったけの感謝と祝福を込めて五線譜に刻み込んだのが、このメロディだったのだ。当初は身内だけのためのプライベートなプレゼントであり、商業的なリリースなど微塵も想定していなかったという。
プライベートな手紙のような楽曲が、なぜ時を経てバンドの歴史を代表するナンバーになったのか。それは、一人の人間が極限の感情で紡ぎ出した言葉が、結果として普遍的な愛の形を描き出していたからにほかならない。