ソシオパスとサイコパスの違いとは?生まれつきと環境の決定的真実
インターネット上には簡易的な「サイコパス診断テスト」が溢れていますが、犯罪心理学の専門機関で唯一国際標準として認められているのは、カナダの心理学者ロバート・D・ヘア博士が開発したサイコパス診断チェックリスト(PCL-R: Psychopathy Checklist-Revised)です。
PCL-Rは全20項目(40点満点)で構成され、専門家による詳細な面接と公的記録の裏付け調査を重ねてスコア化されます。一般に30点以上(国によっては25点以上)でサイコパスと判定されます。
【PCL-Rにおける主要評価因子の構造】
- 因子1(対人関係・感情の欠陥):口達者で表面的な魅力、誇大妄想的な自己価値感、病的虚言、他者を操作・欺瞞する傾向、後悔や罪悪感の欠如、感情の浅薄さ、冷淡で共感性の欠如、自らの行動責任を受け入れられない。
- 因子2(社会的逸脱・衝動的生活様式):刺激を求める傾向・退屈しやすさ、寄生的ライフスタイル、行動の自制力欠如、初期の行動障害、現実的な長期的目標の欠如、衝動性、無責任さ、少年非行、仮釈放の取り消し歴。
- 独立項目:多情な性関係、多数の短期間の婚姻関係、多種多様な犯罪歴。
ネット上の噂で「サイコパス=猟奇殺人鬼」と短絡的に捉えられがちですが、これは明らかな誤解です。実際には知能指数(IQ)が高く、衝動性を完璧にコントロールできるサイコパスは「勝ち組サイコパス(Successful Psychopath)」と呼ばれ、大手企業の役員、政治家、弁護士、外科医など、重圧下で冷徹な判断を求められるプロフェッショナルとして社会に溶け込んでいます。
彼らに共通するのは共感性の欠如と心理的特徴における「情動的共感」の欠落です。相手の痛みに胸を痛める能力(情動的共感)はありませんが、相手が何を考えどう動くかをチェスの盤面のように予測する能力(認知的共感)には極めて長けています。