道の駅くりもと完全解剖|幻のさつまいも紅小町と絶品ランチの全貌
「道の駅くりもと」が数ある千葉県の道の駅の中で際立った存在感を放つ最大の理由は、「幻のさつまいも」と称される紅小町の存在にあります。1980年代から90年代にかけて一世を風靡した紅小町ですが、土壌管理の難しさ、病気への弱さ、そして皮が薄く傷つきやすいため機械収穫が困難という栽培上の障壁から、生産農家が激減しました。現在、まとまった規模で商業栽培を維持しているのは、日本国内でもこの旧栗源町エリアのみとなっています。
近年のさつまいもブームでは「紅はるか」や「シルクスイート」といったねっとり・高糖度系が主流を占める中、紅小町は古き良き日本のさつまいもが持つ「上品な甘み」「きめ細やかな粉質」「栗のようなほくほく感と芳醇な香り」を極限まで残した品種です。特に10月中旬から翌年春先にかけて直売所前の特設ブースで焼き上げられる実演販売の焼き芋は、皮の香ばしさと黄金色の果肉が見事なコントラストを描き、買い求める人々で行列が途絶えません。
さらに、農産物直売所には毎朝地元農家から出荷される旬の野菜が所狭しと並びます。夏から秋には香取特産のぶどう(巨峰やシャインマスカット)や梨、冬から春には新鮮な根菜類や葉物野菜が破格の生産者直売価格で手に入ります。館内には「全国うまいもの交流館」が併設されており、全国各地の友好提携を結ぶ道の駅から直送された名産品が購入できる点も、リピーターを惹きつける大きな要因です。