子宮膣部びらんとは?放置しても大丈夫?原因とがんとの違いを徹底解説
生理現象であるとはいえ、露出している円柱上皮は非常に薄くデリケートです。そのため、日常生活の中でいくつかの不快な自覚症状を引き起こすトリガーとなります。代表的なのが「子宮膣部びらんによる不正出血」や「おりもの異常」です。
円柱上皮の直下には毛細血管が網の目のように走っているため、物理的な摩擦に対して極めて脆弱です。代表的なトラブルが、パートナーとの性行為後に少量の出血が見られる「子宮膣部びらんの性交時出血」や、排便時のいきみ、激しいスポーツ、婦人科での内診器具の接触に伴う点状の出血です。出血の色は鮮血から茶褐色まで様々で、「生理でもないのに下着が汚れる」と悩む女性の受診動機として最も多く挙げられます。
また、円柱上皮はもともと分泌液を出す組織であるため、膣内に露出する面積が広くなると分泌物の総量が増加します。これにより「おりものの量が急に増えた」「水っぽいおりものが下着につく」といった症状が現れます。さらに、薄い粘膜は細菌に対するバリア機能が低いため、膣内の自浄作用が低下した際に雑菌が繁殖しやすく、おりものの色(黄色っぽくなる)やにおいの変化、外陰部の痒みを誘発することがあります。
一方、「子宮膣部びらんによる痛みや症状」についてですが、子宮膣部の表面には痛覚神経がほとんど通っていません。そのため、びらんそのものが原因で強い下腹部痛や激痛が生じることは基本的にありません。もし下腹部に鈍痛や差し込むような痛みがある場合は、びらんではなく骨盤内腹膜炎、子宮内膜症、クラミジアなどの性感染症(STI)が併発している可能性を疑うべきです。