ジェルネイルとマニキュアの違いを徹底比較!持ち・爪へのダメージ・費用相場と後悔しない選び方
「ジェルネイルを続けると爪が呼吸できなくなって傷む」という噂がインターネット上で囁かれることがありますが、これは皮膚科学的に完全な誤解です。爪は毛髪と同じく死んだ角質細胞(硬ケラチン)で構成されており、肺のように呼吸をしているわけではありません。爪が薄くなったり割れたりする原因は、呼吸の阻害ではなく施術とオフの過程における物理的・化学的ダメージにあります。
日本ネイリスト協会(JNA)の技術安全基準や皮膚科専門医の知見に基づくと、爪を傷める主因は以下の4点に集約されます。
1. サンディングによる自爪の削りすぎ
ジェルを爪に密着させるため、下処理としてファイル(ヤスリ)で自爪表面に微細な傷をつける工程を「サンディング」と呼びます。技術が未熟なセルフ施術や過度な削り込みを繰り返すと、爪甲が徐々に薄くなり、ペラペラとした痛みを感じる状態に陥ります。近年ではサンディング不要の「ノンサンディングジェル」も普及しています。
2. 無理な剥離(強制オフ)
爪が傷む最大の原因が、浮いてきたジェルを道具を使わずに無理やり手で引き剥がす行為です。ジェルが爪表面のケラチン層と一体化しているため、強制的に剥がすと爪の一番上の層(背爪)まで一緒にめくれ上がり、爪が著しく薄く脆弱化します。
3. 強力な有機溶剤(アセトン)による脱脂・脱水
ジェルを溶かして落とすために使用するアセトンは、極めて強い脱脂・脱水作用を持ちます。爪や周囲の皮膚から必要な水分と油分を奪うため、オフ後に保湿を行わないと爪が白く乾燥し、二枚爪や縦割れの原因となります。
4. 除光液の頻繁な使用による乾燥
「マニキュアなら絶対に爪が傷まない」という認識も誤りです。マニキュアを落とす除光液にもアセトンや酢酸エステル等の溶剤が含まれています。週に何度も除光液で拭き取りを繰り返すと、自爪の水分保持機能が低下し、パサつきや黄ばみの要因となります。