除草に塩を撒くのは絶対Ng?土壌汚染と住宅腐食を招く危険な噂の真相
食塩(塩化ナトリウム)を使った除草は、植物生理学の観点から見れば極めて強力な効果を発揮します。散布した塩分が土壌中の水分に溶け込むと、土中の浸透圧が急激に上昇。植物の根は水分を吸い上げられなくなるどころか、逆に細胞内の水分を土側へと奪い取られ、数時間から数日のうちに脱水症状を起こして根絶やしになります。
この浸透圧による枯殺作用は草種を選びません。スギナやドクダミ、ヤブガラシといった難防除雑草であっても、高濃度の塩水を浴びればひとたまりもなく枯死します。さらに、一般的な除草剤が土壌中の微生物によって数週間から数か月でアミノ酸や水に分解されるのに対し、無機物である塩(ナトリウムイオン・塩素イオン)は土壌中で分解されることが一切ありません。
雨が降っても土粒子に吸着された塩分は地中深くにとどまり続け、効果の持続期間は「数か月」どころか「数年単位」に及びます。この「圧倒的な除草効果と半永久的な持続性」こそが、ネット上で手軽な裏技として広まり続けている最大の理由です。しかし、この「決して消えない」という性質こそが、後述する壊滅的な被害の引き金となります。