足の人差し指が長い理由と迷信の真相|ギリシャ型の特徴と靴選び

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日本には古くから、足の人差し指が親指より長い人に対して「親より出世する」、あるいは逆に「親の死に目に会えない」という正反対のような俗信が存在します。不吉に聞こえる後者の言葉に不安を覚える方もいますが、民俗学的に紐解くと両者は同じルーツから派生した言葉であることが分かります。

封建社会や家制度が強固だった時代、長男をはじめとする子どもは家業を継ぎ、親の近くで一生を過ごすことが美徳とされていました。しかし、足の人差し指が長い人は歩行推進力が高く、活発に行動する傾向が見られたことから、「自らの力で遠方へ飛び出し、親の地位や財産を超えて立身出世を果たす」と考えられたのです。

故郷を遠く離れて大都会や異国で大成すれば、交通や通信が未発達だった昔は、親の危篤の知らせを受けても臨終に駆けつけることができませんでした。つまり、「親の死に目に会えないほど遠くで大活躍する」という前向きな出世譚が、時代を経て言葉の断片だけ切り取られ、戒めや迷信として独り歩きしたのが真相です。

また西洋に目を向けると、ミロのヴィーナスや自由の女神、ダビデ像など、名だたる古代ギリシャ・ローマ彫刻の足元はことごとく人差し指が長く造形されています。古来、均整のとれた美の黄金比としてギリシャ型が讃えられてきた歴史があり、現在でも「ギリシャ型には美男美女が多い」という噂が囁かれる背景には、こうした美術史的な美的規範が存在しています。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。