宮沢りえ『サンタフェ』150万部の真実|18歳で脱いだ理由と撮影秘話
当時、三井のリハウスのCM「白鳥麗子」役で一世を風靡し、トップ女優・歌手として絶頂期にあった宮沢りえ。なぜそのキャリアの絶頂において、芸能界のタブー視されていたヌード写真集の出版に至ったのでしょうか。その経緯には、複数の要因が絡み合っていました。
最大の要因は、写真家・篠山紀信が放つ圧倒的な作家性と説得力でした。篠山はかねてより「女性の美しさがもっとも輝く瞬間」を切り取ることに執念を燃やしており、10代から20代へと移り変わる宮沢りえの身体が放つ神々しさを芸術として記録したいと熱望していました。単なる性的な消費を目的としたヌードではなく、「人間の肉体美をアートへ昇華させる」という篠山の強い意志が提示されたのです。
また、宮沢りえ自身も後年のインタビューで「自分の身体を隠すことへの抵抗感よりも、篠山さんの世界観の中で最高に綺麗な作品を残したいという好奇心と覚悟が勝っていた」という趣旨の回顧を行っています。18歳という若さでありながら、表現者としての類まれなプロ意識と覚悟が、前代未聞の決断を後押しした背景があります。